CL愛知スタンダードレギュレーション徹底解剖|ホロルゴ
CL愛知お疲れ様でした、ホロルゴです。 私はエクストラレギュレーションの方で予選を完走し、CL京都への優先参加権利とCSP100ポイントを獲得することができました。まだ世界大会のボーダーラインである50位以内は無事キープできていましたが、引き続き気を緩めず頑張りたいと思います。 さて、今回はCL愛知スタンダードレギュレーションの上位レシピとそれを踏まえたおすすめのデッキを解説させていただきます。
【ホロルゴ選手(@RUGO3756)プロフィール】 実績 ~2020年シーズン~ CL東京:20位 シティリーグシーズン1:9位 現在プレイヤーランキング35位前後 CS優勝等
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- CL愛知TOP8以上入賞デッキタイプまとめ
- 優勝デッキリスト紹介と解説
- 準優勝デッキリスト紹介と解説
- 3位デッキリスト紹介と解説
- 5位デッキリスト紹介と解説
- CL愛知の結果から得られたもの
- 新環境&新レギュ以降オススメデッキ案
- オススメテクニック
- 終わりに
目次
CL愛知TOP8以上入賞デッキタイプまとめ
優勝:ピカチュウ&ゼクロムGX 準優勝:ルカリオ&メルメタル+ザシアンV 3位:ピカチュウ&ゼクロムGX、超パーフェクション 5位:超パーフェクション2名、アルセウス&ディアルガ&パルキアGX+ザシアンV2名
優勝デッキリスト紹介と解説
ピカチュウ&ゼクロムGXデッキ
やっと家に帰宅できたので、レシピと対戦成績をアップしました!ウルトラシャイニーから始めて、タッグボルト発売以降から、ずっとピカゼクを1年以上使い続けてきて、CLで優勝させる事ができて嬉しい限りです!
— サイトウ コウセイ (@cwpokeka) December 21, 2019
特に、構築とプレイを指導してくれた@takumiscandal12 さんには感謝してます! pic.twitter.com/0WWMrmijNU
ポケモン(14枚)
ピカチュウ&ゼクロムGX:2枚 ライチュウ&アローラライチュウGX:1枚 カプ・コケコV:1枚 カプ:コケコ♢:1枚 デデンネGX:1枚 ジラーチ(ねがいぼし):3枚 サンダー(アサルトサンダー):1枚 ヤレユータン(さるじえ):1枚 マーシャドー(リセットホール):1枚 アブソル(あくのはき):1枚 ミミッキュ(シャドーボックス):1枚
グッズ(26枚)
クイックボール:4枚 タッグコール:3枚 ポケモンいれかえ:4枚 エスケープボード:2枚 おおきなおまもり:1枚 リセットスタンプ:1枚 グレートキャッチャー:1枚 カスタムキャッチャー:4枚 タッグスイッチ:1枚 エネルギーつけかえ:1枚 エレキパワー:4枚
サポート(7枚)
デンジ:3枚 博士の研究(マグノリア博士):2枚 グズマ&ハラ:2枚
スタジアム(1枚)
サンダーマウンテン:1枚
エネルギー:(12枚)
基本雷エネルギー:11枚 ユニットエネルギー雷超鋼:1枚
基本的なデッキコンセプトとしては、なるべく早く《ピカチュウ&ゼクロムGX》の技「フルドライブ」を打つことを目指すデッキだ。「フルドライブ」の効果で相手のデッキによって《ライチュウ&アローラライチュウGX》・《カプ・コケコV》へ雷エネルギーを加速して盤面を強化し、《ジラーチ》の特性「ねがいぼし」《デデンネGX》の特性「デデチェンジ」《デンジ》等でキャッチャーのグッズを揃え相手のポケモンを倒してサイドを6枚取り切って勝つというコンセプトだ。 「フルドライブ」の加速先の対象は、HPが高く1撃で倒すことが困難なポケモンを倒さなければならない場面では、《ライチュウ&アローラライチュウGX》の技「タンデムショック」で麻痺を狙い、相手にサイドを3枚+3枚で取られたくなければ《カプ・コケコV》を対象にすることになる。 なぜピカチュウ&ゼクロムGXデッキが優勝したかと聞かれれば、やはりその安定感だろう。たねポケモンのみで構成されているのに加え、《グズマ》がレギュ落ちしたことによる様々なデッキで採用されている《カスタムキャッチャー》を、このデッキと相性が良く無理なく採用できる《デンジ》により、他のデッキに比べて手札に2枚揃えやすいのはCLという対戦回数が多く予選10回戦のうち2敗すると決勝トーナメントへ上がれないという厳しい大会に参加する上でピカチュウ&ゼクロムGXデッキの安定度は他のデッキに比べ高かったのも大きな勝因の1つだと予想される。
準優勝デッキリスト紹介と解説
ルカリオ&メルメタルGX+ザシアンVデッキ
今回の愛知CLにて
— team.DC (@teamDC_1) December 21, 2019
準優勝したサオトメ リュウジが
使用したルカメルザシアンです。
採用理由、対戦内容に関して
後ほどnoteにまとめます。 pic.twitter.com/EtmKOSX93n
ポケモン(11枚)
ルカリオ&メルメタルGX:2枚 ザシアンV:4枚 ネクロズマたそがれのたてがみ:1枚 ミュウ(ベンチバリア):1枚 ミミッキュ(シャドーボックス):1枚 ヤレユータン(さるじえ):1枚 アブソル(あくのはき):1枚
グッズ(26枚)
クイックボール:4枚 タッグコール:2枚 ポケモンいえれかえ:4枚 メタルソーサー:4枚 クラッシュハンマー:3枚 鋼鉄のフライパン:3枚 ふうせん:1枚 カスタムキャッチャー:4枚 グレートキャッチャー:1枚
サポート(10枚)
博士の研究(マグノリア博士):4枚 マリィ:2枚 エリカのおもてなし:1枚 シロナ&カトレア:1枚 マオ&スイレン:2枚
スタジアム(2枚)
混沌のうねり:2枚
エネルギー(11枚)
基本鋼エネルギー:11枚
《ルカリオ&メルメタルGX》のGX技「フルメタルウォールGX」で、鋼タイプである自身と《ザシアンV》の受けるダメージをマイナス30するのに加え、《鋼鉄のフライパン》で相手に1撃で倒されることを防ぎながら《マオ&スイレン》でHPの回復もするデッキだ。 1番流行っているデッキタイプである《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》+《ザシアンV》のデッキでは、GX技「オルタージェネシスGX」状態で《ザシアンV》の技「ブレイブキャリバー」を繰り出せるので、260ダメージ+《げんきのハチマキ》や《戒めの祠》と合わせることで相手のHP270、280あるGXポケモンを1撃で倒すことが可能。 しかし、このデッキでは使用するGX技が「フルメタルウォールGX」なので「ブレイブキャリバー」が230ダメージまでしか出すことができないので、《ミュウ》の技「サイコパワー」や、《ネクロズマたそがれのたてがみ》の技「たそがれのだんがん」で相手のポケモンを倒すのに必要なダメージを事前に調整する必要がある。 また、《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》が採用されているタイプの《ザシアンV》のデッキと比べると耐久寄りでゲームスピードが遅くなるデッキな為、ダメカンをベンチのポケモンに乗せることができるポケモンを駆使したりなど相手の動きに対応した動きができる。 《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》+《ザシアンV》のデッキに比べて主に《ミュウツー&ミュウGX》がメインの相手に対してベンチに出す《ミミッキュ》の特性「シャドーボックス」が使いやすい点がポイント。
3位デッキリスト紹介と解説
超パーフェクション
ポケモンカード公式サイトポケモン(19枚)
ミュウツー&ミュウGX:3枚 オーロット&ヨノワールGX:2枚 ゲンガー&ミミッキュGX:1枚 メガミミロップ&プリンGX:1枚 ラティオスGX:1枚 カイリューGX:1枚 アーゴヨンGX(ウルトラへんかん):1枚 デデンネGX:2枚 マーイーカ:2枚 カラマネロ:3枚 メタモン♢:1枚 アブソル(あくのはき):1枚
グッズ(22枚)
クイックボール:4枚 ミステリートレジャー:4枚 プレシャスボール:2枚 ポケモンいれかえ:4枚 エネルギースピナー:2枚 おおきなおまもり:2枚 ふうせん:2枚 リセットスタンプ:1枚 グレートキャッチャー:1枚
サポート(8枚)
博士の研究(マグノリア博士):4枚 マリィ:4枚
スタジアム(2枚)
混沌のうねり:2枚
エネルギー(9枚)
基本超エネルギー:9枚
《ミュウツー&ミュウGX》に《カラマネロ》の特性「サイコリチャージ」で《基本超エネルギー》を加速して戦うのが主なコンセプトのデッキ。 《ミュウツー&ミュウGX》は、今大会で多く採用が見られた《ミミッキュ》の特性「シャドーボックス」に弱いので、今後このタイプのデッキを採用するのであればミラーマッチでもアタッカーとして活躍することが見込める《イエッサンV》を採用することをオススメしたい。 《イエッサンV》は、特性「こころくばり」で《ミュウツー&ミュウGX》の体力を回復できるので、《戒めの祠》などでダメカンを乗せられて特性「パーフェクション」が使えないことをケアすることができる。 このデッキで最も特徴的なのはスタジアムが《トキワの森》では無く《混沌のうねり》になっている点だ。《トキワの森》でエネルギーをトラッシュに送りながらエネルギーを手札に持ってくる動きは強力だが、相手に利用されてしまう事、《無人発電所》、《戒めの祠》を嫌って《混沌のうねり》の採用となっていると予想できる。
また、《ギラティナ》などが採用されていた以前のカラマネロ軸のデッキとは違い、1撃で倒されにくいTAGTEAMポケモンへ「サイコリチャージ」をするので、《カラマネロ》の枚数が以前より減少しているが問題ないといえる。そのためベンチスペースに余裕があるので、《デデンネGX》、《アブソル》を採用することに無理がない構築となっている。
5位デッキリスト紹介と解説
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX+ザシアンV
ポケモンカード公式ポケモン(8枚)
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX:2枚 ザシアンV:3枚 ジラーチ:2枚 アブソル1枚
グッズ(26枚)
クイックボール:4枚 クラッシュハンマー:4枚 ポケモンいれかえ:4枚 タッグコール:2枚 メタルソーサー:3枚 エネルギースピナー:1枚 リセットスタンプ:1枚 ポケモンキャッチャー:3枚 グレートキャッチャー:1枚 エスケープボード:2枚 ジャイアントボム:1枚
サポート(11枚)
マリィ:4枚 博士の研究(マグノリア博士):2枚 シロナ:2枚 エール団のしたっぱ:1枚 グズマ&ハラ:1枚 マオ&スイレン:1枚
スタジアム(3枚)
フラダリラボ:1枚 戒めの祠:1枚
エネルギー:(12枚)
基本鋼エネルギー:9枚 基本水エネルギー:1枚 オーロラエネルギー:2枚
4枚採用されている《ポケモンいれかえ》を活かして《ジラーチ》で回すタイプの構成となっており、ベンチスペースに余裕のあるデッキなので相手の《ジラーチ》も考えて《アブソル》も採用されている。また、《カスタムキャッチャー》ではなくコインで表をだす《ポケモンキャッチャー》を複数枚採用しているのがポイントだ。
特徴的な採用カード解説
ジャイアントボム
このデッキタイプは最も流行しているデッキタイプなので、主にミラーマッチにおいて《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》のGX技「オルタージェネシスGX」で自分のポケモンの技のダメージをゲーム中プラス30させ、「アルティメットレイ」の180ダメージで相手の《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》を100+180=280ダメージで1撃で倒すことを目的に採用されている。また、サポート《グズマ&ハラ》でサーチ可能なので1枚でも手札に加えやすい構成となっている。
クラッシュハンマー
こちらも主にミラーマッチを意識しての採用だと思われる。ミラーマッチでは、先に《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》の技「オルタージェネシスGX」次のターンに「アルティメットレイ」の宣言をしたプレイヤーが有利にゲームを進めることができるので、基本的には先にエネルギーを1枚多く先にプレイすることが可能な先行のプレイヤーが有利だ。しかし、《クラッシュハンマー》を採用することによってその状況を後攻からでも逆転することができるようになる。
CL愛知の結果から得られたもの
上位入賞されたデッキレシピを踏まえ解説をさせていただきましたが、新ルール&新レギュレーション以前の気絶させるとサイドを3枚取ることできるTAGTEAMポケモンを2枚倒してサイドプランを3枚+3枚で6枚を取りきり最短ルートで勝利するプランを立てにくいゲームになっているのが最も大きな変化だと感じました。 その理由としては、以前に比べGX技が無い分単体性能が高く設計されたポケモンVの登場、サポート1枚で相手のベンチポケモンをバトル場のポケモンと容易に入れ替えられていた《グズマ》のレギュ落ちだ。 このことから、バトル場の強力なポケモンを無視して最後の1枚を《ジラーチ》や《アブソル》のようなHPの低い置き物ポケモンを呼びだして6枚目のサイドを取りきり勝ちというプランを取り辛い環境となっていた。また、相手の強力なTAGTEAMポケモン・Vポケモンの2枚を倒したあとに、ベンチが呼びにくいカードプールなため、バトル場のポケモンを無視できずに押し付けられたTAGTEAM・Vポケモンを倒さなければ最後のサイド1枚を取ることができないという苦しい状況を強要される機会が増加した。
以上のことから、私が読者の皆様にこのサイドプランの変化を受けてのオススメするデッキ案とテクニックを1つずつ提案する。
新環境&新レギュ以降オススメデッキ案
ズガドーンGXアーゴヨンデッキ
ポケモン(16枚)
ズガドーンGX:3枚 ベベノム:4枚 アーゴヨン(チャージアップ):3枚 アーゴヨンGX(ウルトラへんかん):2枚 デデンネGX:2枚 ミュウ(ベンチバリア):1枚 ヤレユータン(さるぢえ):1枚
グッズ(16枚)
クイックボール:4枚 プレシャスボール:2枚 ミステリートレジャー:2枚 ビーストリング:3枚 カスタムキャッチャー:4枚 リセットスタンプ:1枚 ふうせん:1枚 しまめぐりのあかし:2枚
サポート(8枚)
溶接工:4枚 博士の研究(マグノリア博士):4枚
スタジアム:(4枚)
巨大なカマド:1枚 ウルトラスペース:1枚 ヒートファクトリー♢:1枚
エネルギー(16枚)
基本炎エネルギー:14枚 基本超エネルギー:1枚 ビーストエネルギー:1枚
オススメする理由としては、上記で挙げていたサイドプランが3枚+3枚の最短ルートで取り辛い環境になり、3枚+2枚で取らざるを得ない機会が多い環境とカードプールにおいて、サイドプランに無理がなく他のデッキに比べて楽に6枚目を取りきって勝利しやすいデッキだからです。 このデッキのメインアタッカーである《ズガドーンGX》は、GX技「バーストGX」でサイドを簡単に1枚取得することができるので、実質エネルギー1枚で相手のGX・Vポケモンを気絶させたのとサイドプランという意味では同義になるため、現環境では以前に増して評価が上がったGX技となっている。
以下、相手がCL愛知優勝デッキのピカチュウ&ゼクロムGXデッキだと仮定して話を進める。 例えばズガドーンGXデッキ側が後攻で対戦していたと仮定する。 ・後攻1ターン目に「バーストGX」でサイドを1枚取得する。(残りサイド5枚 ・相手の先行2ターン目に《ピカチュウ&ゼクロムGX》の技「フルドライブ」で《ズガドーンGX》が倒される。 ・《ズガドーンGX》が気絶させられたことにより、サイドを2枚取られ相手のサイド枚数が4枚になっているので《ビーストリング》が使用可能な状況となり、《基本炎エネルギー》5枚をロストゾーンに送り250ダメージで《ピカチュウ&ゼクロムGX》を倒しサイドを3枚取る(残りサイド2枚 という状況になっているので、相手が次のターンにTAGTEAMポケモンではなく本来であれば相手にサイドプランを《ピカチュウ&ゼクロムGX》の3枚+《カプ・コケコV》の2枚+αで押し付けたいところを「バーストGX」を使われていることにより、《ズガドーンGX》を《カプ・コケコV》で倒した返しのターンで《ズガドーンGX》側に倒されて残り2枚になっているサイドを取られて《ズガドーンGX》側の勝ち。という状況になっているので、「バーストGX」の価値が大きいことを理解していただけたかと思う。
オススメテクニック
「バーストGX」のような技で容易にサイドを取ることができないデッキは、最後の1枚を取るのに非常に苦労する。では、その1枚をどのようにして取得すれば良いのか。
ベンチ枠を3枠使うので、ベンチスペースに余裕のあるデッキのみでしか決めることは難しいが、この3枚のカードを使いコンボを決めるとサイドを1枚多く取ることが狙えるため3枚+3枚でサイドを取れるようになる。
また、現環境で最も使われている《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》の技「オルタージェネシスGX」もサイドを多く取ることができるGX技なので、オススメしたいカードの1枚だ。
終わりに
お付き合いいただきありがとうございました。 前回の記事では新ルール・新レギュレーションについての初歩的な内容でしたが、今回は実践向けな内容を執筆させていただきました。 少しでも読者様の参考になれば幸いです。 次回以降の記事でもよろしくお願いいたします。







