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森の知恵や魔力の櫃を収録!『はじめての、コンプリート!』 第4版を集める | MTGコレクターJP(ブリス)

第4版は、マジック・ザ・ギャザリング(以降、マジック)の4つ目の基本セットです。

 カードの種類は378種で、その内訳は、レア121種、アンコモン121種、コモン121種、基本土地15種。レアリティとして神話レアは無く、フォイルカードは存在しません。発売は、英語版1995年4月、日本語版は1996年4月です。その他の言語は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、韓国語、中国語(繁体字)の合計9ヵ国語で発行されました。

■はじめてのコンプリート

 この第4版は、筆者が初めて触れたマジックのカードで、はじめてのコンプリートを達成したのもこのカードセットです。このことから、私にとって思い入れの深いカードセットでもあります。 第4版発売当時の1995年は、マジックを取り扱うショップは非常に少なく、マジックのカードは今のように手軽に手に入れることができませんでした。当時、私がマジックのカードを入手していたショップは、神保町の『書泉ブックマート』、明大前の『ジョーズスポーツカード』、代々木の『ポストホビー』、新宿西口の『イエローサブマリン』でした。当時のショップは、パックの販売が中心で、現在のようなシングルカードの品揃えはなく、あったとしても、少量のストレージや、数枚の高額カードの販売に限られていました。そのため、コンプリートのためにカードを揃えるには、パックを剥くほかなく、コンプリートの難易度は現在よりもかなり高かったと記憶しています。

■イラストを楽しむ

 第4版は、第4版以前に発行されたカードの再録カードで構成されています。再録カードは、過去の基本セットをベースに、『アラビアンナイト』、『アンティキティ』、『レジェンド』、『ザ・ダーク』の再録カードから構成されます。また、『α』、『β』、『アンリミテッド』、『リバイズド』と引き継がれた、マジック黎明期のなんとも言えない味のあるイラストが楽しめるセットでもあります。

◆天秤(Balance)

 『天秤(Balance)』は、『α』から基本セットに収録されていたカードです。カードの効果は、自分のコントロールしている土地とクリーチャーと手札の数を、最も少ないプレイヤーの数に揃えるという、非常に強力な効果を持ちます。鎧を身に着けた騎士が天秤を掲げるイラストが、この強力なカードの能力をうまく表現していると思います。カード効果が強力であり、現在はVintageでのみの利用に限られるため、需要は低めで、市場価格としては300円前後となっています。

◆惑乱の死霊(Hypnotic Specter)

 『惑乱の死霊(Hypnotic Specter)』は、『α』から基本セットに収録されたクリーチャーカードです。飛行を持つ2/2スペクターで、戦闘ダメージを与えた相手にカードを無作為に1枚捨てさせる強力な能力を持っています。第4版には『暗黒の儀式(Dark Ritual)』が収録されており、合わせて使うことで『惑乱の死霊』を1ターン目に召喚できるようになります。『惑乱の死霊』のイラストを1ターン目に見せられた時の絶望感は、今でも忘れられないものがあります。『第8版』以降のカードセットで再録があったため、Modern、Legacy、Vintage、統率者戦で利用できるカードです。市場価格は200円前後です。

◆シヴ山のドラゴン(Shivan Dragon)

 『シヴ山のドラゴン(Shivan Dragon)』は、マジックで初めて収録されたドラゴンカードのうちの1枚で、『α』から引き継がれたイラストが採用されています。もう1枚のドラゴンは『チビ・ドラゴン(Dragon Whelp)』で、『シヴ山のドラゴン』とあわせて、筆者のお気に入りのイラストでもあります。クリーチャーとして威風堂々たる存在感もあり、初期のマジック代表とも言えるとカードと言えるでしょう。現在に至るまで、多くのエキスパンションで再録されていることから、PioneerやModernなどを含む、ほぼすべてのフォーマットで利用できます。市場価格は300円前後です。

■現在の人気カード

 第4版は、発売から今年で26年目を迎えました。現在のレギュレーションで、第4版のカードは、LegacyとVintageと統率者戦で利用できます。また、『第8版』以降に再版されたいくつかのカードは、ModernやPioneerでも利用できます。カードの人気は、各種レギュレーションで利用できるかに影響を受けています。

◆土地税(Land Tax)

 『土地税(Land Tax)』は、過去のカードセット『レジェンド』からの再録されたカードです。『土地税』は、『レジェンド』でアンコモンでしたが、第4版ではレアカードになりました。白1マナのエンチャントで、アップキープに自分がコントロールする土地の数が、対戦相手より少ない場合、ライブラリーから3枚の基本土地カードを手札に加えるという効果を持ちます。マナコスト的にも扱い易く、手札の土地カードをコントロールできるので、手札の土地カードを活用するデッキで幅広く利用できます。市場価格は2,000円前後です。

◆魔力の櫃(Mana Vault)

 『魔力の櫃(Mana Vault)』は、タップで3マナを生み出す強力なカードで、Vintage、Legacy、統率者戦では欠かせないカードとなっています。アンタップに4マナかかることや、タップ状態でコントローラーに1ダメージを与えるなどのデメリットがありますが、『通電式キー(Voltaic Key)』を組み合わせることで、デメリットを回避できるなど、工夫次第で便利に使えるカードです。市場価格は3,000円前後で人気があるカードです。

◆森の知恵(Sylvan Library)

 『森の知恵(Sylvan Library)』は、『レジェンド』から再録されたカードです。ドロー・ステップに3枚のカードを引き、2枚のカードをライブラリーのトップに戻すという効果を持ちます。ドロー時にライブラリーのトップ3枚から好きなカードを1枚引ける、強いカード・アドバンテージを得られます。市場価格は4,000円前後で、第4版で最も人気のあるカードです。

■第4版を集める

 マジックのカードの国内での流通量は、日本語版と英語版が多いため、コンプリートを目指すのであれば、日本語か英語の言語の選択をお勧めします。他の6言語は、日本での流通量が少なく集めにくいうえ、需要が低くコンプリートさせたとしても価値が認められないという難点もあります。  第4版の日本語版のカードには、黒枠と白枠の2種類があります。この頃の基本セットは、通常は白枠でした。しかし、日本語版は第4版が初めてのカードセットであったため、初期に発行されたカードを限定版として黒枠で発行しました。このため、現在では限定版の黒枠のカードに人気があり、白枠と比べて全体的にカード価格が高い傾向にあります。

■カードの判別

第4版は、カードのシンボルマークが印刷されていないため、手にしたカードが第4版であるかの見極めが必要となります。慣れるまでは少し迷いますが、コツさえつかめば判断できるようになります。

この3種類のカードは、いずれも第4版のカードで、左から右に、英語版、日本語版(黒枠)、日本語版(白枠)です。第4版のカードを見極めるには、英語版は白枠であること、カードの下の端にコピーライトの年号表記がありますが、年号が1995年であることで判断できます。日本語版には、限定版の黒枠と白枠の2種類があり、双方とも年号表記が1996年であることで判断できます。

 また、第4版と間違えやすいカードは、基本セットでカードセットシンボルの無い『アンリミテッド』、『リバイズド』、『第5版』の3種類があります。画像左側の3枚が第4版、右側の上のカードは『アンリミテッド』、2番目のカードが『リバイズド』、下側のカードが『第5版』です。『アンリミテッド』と『リバイズド』は、コピーライトに年号表記が無いこと、『第5版』は年号表記が1997年であることで判別します。

 その他に、日本で一定の流通量があるイタリア語は、英語の『第4版』と同じ年号表記1995年であるため、間違えやすので注意が必要です。見分け方は、年号表記が1995年であり、なおかつ、カードの言語が英語であれば英語版の『第4版』と判定し、言語の表記がイタリア語であればイタリア語版であると判別してください。また、日本での流通量はイタリア語版と比較して少ないのですが、ドイツ語も1995年表記となりますので、同様に注意が必要です。

 また、もうひとつ注意が必要なセットに『アンソロジー』があります。『アンソロジー』は英語版のみで発行されていて、英語版の第4版との見分け方は、年号表記が1993-1998 年であること判別できます。  第4版のカードの見極めは、慣れることで出来るようになりますので、ご興味のある方はこの記事を参考にトライしてみてください。

■コンプリートセットを作る

 第4版は発売から26年で、未開封パックの希少性が高まっています。

 パックの市場価格は、英語版は(ブースター2,500円/スターター5,000円)、日本語版白枠(ブースター2,500円/スターター9,000円)、日本語版黒枠(ブースター4,500円/スターター18,000円)です。このように、パック価格が高額であるため、コンプリートを目指すカード収集では、パックをむくよりも、まとめ売りや、シングルカードで入手することをお勧めします。

 まず、ネットのフリマやオークションで、まとめ売りを落札しましょう。フリマの出品物の画像から第4版が含まれていそうな商品を落札してみると良いでしょう。

 落札したまとめ売りを、エキスパンション別に整理してください。第4版のカードがあれば、集めて保管用のストレージでまとめておきます。コモンやアンコモンはこの方法で集めると効率的に収集できます。

 コモンとアンコモンの数が揃った段階で、コモンとアンコモンを1枚ずつ揃えてみましょう。足りないカードは、フリマか、シングルカード購入で揃えられます。揃ったカードは、画像のようにコモンの束、アンコモンの束としてまとめておくと、管理し易いです。

 レアカードは、コモンとアンコモンと比べて集めづらいので、バインダーに入れて管理します。バインダーに整理することで、不足カードが何であるかが把握できるので管理がしやすいです。レアカードで不足しているカードは、コモンとアンコモンと同様に、フリマかシングルカード購入で揃えてみてください。 コンプリートセットが完成したら、バインダーに入れて保管すると良いでしょう。第4版であれば、1995年発売のバインダーに保管するとプレミアム感が上がって、良い感じになると思います。古いバインダーは、入手し辛いですが、現段階では中古品として入手が可能なので、お気に入りのバインダーが出品されていたら、落札してみてください。

■筆者のコンプリートセット

 筆者は現在もコンプリートセットの収集を続けています。これまでの26年間の収集活動で336のコンプリートセットを完成させることができました。完成したコンプリートセットのうち、第4版は25セットです。

筆者の場合、収集したコンプリートセットをバインダーで保管することは避けています。なぜなら、バインダーはかさばるからです。筆者は、多くのコンプリートセットの保管スペースを確保するため、収納効率性を上げる必要がありました。そのため、画像のようにコンプリートしたセット毎にラップで包んで暗所に積み上げて保管しています。  第4版は、古いマジックのイラストを楽しめるカードセットです。カードを眺めながら、のんびりとコンプリートセットの収集するひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【筆者プロフィール 】 MTGコレクターJP(ブリス)  @mtg_collectorJP

マジック・ザ・ギャザリングの発売当初から、カード収集を続けているコレクター。主にコンプリートセットの収集を中心に活動している。2019年にコンプリートセット数300を達成。現在400セットのコンプリートを目指して収集活動を続けている。