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MTGのEDHで禁止改定されそうなカードは?今が売り時?

昨今、日本でも人気が上昇しているマジックのEDH(統率者戦)。カードショップで開かれるイベントへの参加する人も年々増えています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響が落ち着いてきた際は、EDHのプレイ人口はさらに増えると思われます。

そんな人気のEDHですが、禁止(推奨)カードも多く存在しています。直近では2021年9月13日に「不屈の巡礼者、ゴロス」が禁止になりました。基本的にマジックのカードすべてを使用してデッキが組めるため、その分禁止対象になるカードも多いです。

そこで今回の記事では、EDHで禁止改定されそうなカードを紹介し、今が売り時かどうか詳しく解説します。現在EDHをプレイしている方はもちろんのこと、これからEDHをプレイしてみたいという方、ぜひ参考にしてください。

EDHで禁止改定されそうなカードは?

ここではEDHで禁止改定されそうなカードについて紹介します。常にゲームの環境は変化しますし、いつ禁止改定がくるのかまったく不透明ではありますが、カード売買などの参考にしていただければと思います。

ドラニスの判事

まず、禁止改定されそうなカードは「ドラニスの判事」です。能力は以下の通りです。

ドラニスの判事/Drannith Magistrate (1)(白) クリーチャー-人間・ウィザード 対戦相手は自分の手札以外から呪文を唱えられない。 1/3

上記の通り、その拘束範囲が広いため、「ドラニスの判事」が場に出たら統率領域にいる統率者を唱えることができなくなります。

EDHは統率者の能力を考えてデッキが組まれるため、その統率者が唱えられないとなると、デッキの機能が失ってしまいます。もちろん、場にいる「ドラニスの判事」を除去すれば良いですが、除去できずにターンが進めば限りなく敗北に近づくことになります。

また、過去に「ドラニスの判事」と似た能力である「エメリアの盾、イオナ」が禁止になっています。こちらは「エメリアの盾、イオナが戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。あなたの対戦相手は選ばれた色の呪文を唱えられない」といった能力です。9マナと「ドラニスの判事」よりも重たいクリーチャーですが、EDHのゲーム性そのものを否定するカードであるため禁止もやむなしと言えるでしょう。

以上の理由から、「ドラニスの判事」は禁止改定されそうなカードと言えます。

タッサの信託者

「タッサの神託者」も禁止改定されそうなカードの1枚です。こちらの能力は以下の通り。 タッサの神託者/Thassa’s Oracle (青)(青) クリーチャー-マーフォーク・ウィザード タッサの神託者が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からX枚のカードを見る。Xは、あなたの青への信心に等しい。そのうち最大1枚をあなたのライブラリーの一番上に置き、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。Xの値が貴方のライブラリーにあるカードの枚数以上であるなら、あなたはこのゲームに勝利する。(あなたの青への信心とは、あなたがコントロールしているパーマメントのマナ・コストに含まれる(青)の総数である。) 1/3 この能力は「Demonic Consultation」とのコンボが凄まじいですし、実現が非常に容易です。また、「タッサの神託者」の能力が防ぎにくいという問題あります。「タッサの神託者」の能力にスタックして「Demonic Consultation」を唱えれば、先にライブラリーが0になり、その後にタッサの能力が解決されます。そのためタッサを除去したとしても能力そのものの誘発を防ぐことはできません。

また信心が0であっても、「Demonic Consultation」によってライブラリが0になるので、特殊勝利条件を簡単に達成できてしまいます。

以上の理由から、「タッサの神託者」は禁止改定されそうだと予想できます。

金粉のドレイク

「金粉のドレイク」も禁止改定されそうなカードです。能力は以下の通りです。 金粉のドレイク/Gilded Drake (1)(青) クリーチャー-ドレイク 飛行 金粉のドレイクが戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とし、金粉のドレイクとそれのコントロールを交換する。交換しないまたはできないなら、金粉のドレイクを生け贄に捧げる。この能力は、その対象が不正になったとしても解決される。 3/3 上記の能力によって、対戦相手の統率者をあっけなく奪うことが可能になります。

「金粉のドレイク」もまた、「ドラニスの判事」同様、EDHのゲーム性を不定してしまうような能力になっています。EDHはあくまで統率者とのシナジーを追求して組まれているデッキを使用するため、ただ簡単にクリーチャーを着地させただけでデッキの動きを停止させてしまうのは問題があると言えるでしょう。

また、「金粉のドレイク」のマナコストも(1)(青)と非常に軽いので使い勝手も良いです。「ドラニスの判事」同様、除去が通れば問題ありませんが、除去が手札になければ、あるいは中々引くことができなければ勝負がついてしまいます。

よって、「金粉のドレイク」も禁止改定候補の1枚と言えるでしょう。

波止場の恐喝者

「波止場の恐喝者」も禁止改定カードされそうな1枚です。こちらの能力は以下の通りです。 波止場の恐喝者/Dockside Extortionist (1)(赤) クリーチャー-ゴブリン・海賊 波止場の恐喝者が戦場に出た時とき、宝物・トークンをX個生成する。Xは、対戦相手がコントロールしているアーティファクトとエンチャントの総数に等しい。(宝物トークンは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。) 1/2 EDHは置物のマナ加速が場に多く並ぶ場面が多いです。つまり、上記の能力によって対戦相手のアーティファクトとエンチャントの数に応じたマナが出せるということは、かなりの量のマナが出せることになります。これはオーバーパワーと言わざるを得ません。

さらに無色でなく有色のマナとあるので、タッチ赤のデッキであれば、ただ入れ得なカードとなります。さらに2マナという軽さもあるので、多くの場面では帳消し以上のマナ生成が可能です。

以上の理由から、「波止場の恐喝者」はEDHにおける多様性を拒むカードであり、問題となるため禁止改定カードの候補と言えます。

禁止改定されそうなカードは今が売り時?

500

次に、これまでに紹介してきた禁止改定候補のカードの売り時について解説します。 まず「ドラニスの判事」ですが、こちらは売り時ではないと思われます。そもそも、記事執筆時点(2021年9月30日)の晴れる屋通販買取りサイトでの価格は通常カードが100円であり、買取り価格が安いカードです。またショップ価格のトリム平均を見ると7月650円程度であったものが、現在490円程度となっておりそこまで価格の変動が見られないので、もう少し様子を見ても問題ないと思われます。

次に「タッサの神託者」ですが、こちらも「ドラニスの判事」同様、価格の変動がほとんど見られない状況であり、今月禁止改定されたばかりというのも考慮すると、もう少し様子を見ても良いかと思います。ただ禁止改定候補として度々名前があがるカードではあるので、気になる方は現時点で売っても良いかと思われます。

次に「金粉のドレイク」です。こちらのカードは上記2枚のカードと比べ、買取り価格も日本語版で10,000円、英語版で12,000円と高額なります。トリム平均を見ても禁止改定実施の話が持ちあがる時期になると価格をさげています。今回の禁止改定の対象にはならなかったため現在は価格を持ち直していますが、次の禁止改定実施の際は再び価格が下がると予想されます。よって現在の買取り価格で納得できるのであれば思い切って売っても良いかもしれませんね。

次に「波止場の恐喝者」です。こちらも「金粉のドレイク」同様、買取り価格が日本語版で9,000円、英語版で6,000円と高い値段がついています。トリム平均をみると8月に価格が急上昇した後、8月末に急激に下がっています。上記3枚の中ではまだ禁止改定される可能性が低い方であり、価格が大分下がっている状況なので、しばらく様子を見るのが良いと思われます。

まとめ

今回の記事ではEDHで禁止改定されそうなカードについて紹介してきました。どのカードもEDHのゲーム性の否定につながるようなカードばかりでしたが、直近で実施された禁止改定には含まれませんでした。売りの時期については非常に判断が難しくなりますが、価格の推移と現在の買取り価格で納得できるかという点も含めて判断していきたいところですね。今回の記事がデッキ構築やカード売買の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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