海外版デュエマのゲームとATARIプロモを開封しながら徹底解説 | なず
はいみなさんこんにちは。なず(@snowfaily_dm)です。いや最近暑くなってきたと思ったらですね、豪雨レンダが来てまたちょっと寒くなっちゃいましたね。私はと言えば、家が川の近くにあるので氾濫したら確実にコレクションが全滅するという危機的状況でした。中には二度と入手できないだろうなと思うような物もあったので、仕事中も気が気じゃなかったですね。無事でよかったです。 「….あれ?日本でもこうなるんですから、向こうでもハリケーンや洪水なんかで消失してしまったレアアイテムもそこそこあったりするのでは...?」とか、嫌な気づきも得られちゃいましたね。 歴史的財産とは何たるか、考えさせられる出来事でした。デュエマ文化財、皆で守っていきましょう。
Duel Masters:Sempai Legends
という訳で本日ご紹介するのはこちらです。ドン!
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海外で発売されたデュエルマスターズのGBA専用ゲーム、Sempai Legends(Limited Edition)です!通常版との違いはプロモパックの有無ですね。ぶっちゃけこれ目当てで買いました。 日本でもGBAでいくつかゲームが発売されましたが、海外では移植版ではなくオリジナルで展開していたようですね。これは海外でデュエルマスターズを販売していたのがHasbro社であり、このゲームの開発元であるATARI社も一度Hasbro社に買収されていたりする事から、何やら権利関係の都合があった気配がしますね。海外版デュエマの最初期はかなり大規模なプロモーションが行われていたので、その辺をスムーズに進める目的もあったのかもしれません。(このゲームは北米版DM-01の3か月後、DM-02の翌月に発売されたらしいです。) こちらは裏面です。おっと雲行きが...。
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では早速開封していきましょう。 海外通販の洗礼により箱が潰れています。海外通販をしているとこういった自体に遭遇することは結構あります。挽回不可能な程ボロボロになっていたり、丸ごとロストしたりしなかった事に感謝です。こうなっていなければ開封しなかったかもしれませんしね...
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中身です。何か懐かしい感じがしますね。もしかすると知らない読者の方も結構いらっしゃるかもしれないので解説すると、GBA(ゲームボーイアドバンス)はニンテンドーDSの前に展開されていた任天堂の携帯ゲーム機です。ちょうどクラシックの時代に大人気だったんですよ。パッケージの形こそ違ってますが、このソフトの固定方法はこの時代らしさを感じさせます。
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その他。説明書、注意書き...そしてプロモパック! そうです。ATARIプロモってこのゲームの付録だったんですよ。何かの景品のあたり枠とかそんな感じではないんですよね。ちなみにATARI社はアメリカの会社ですが、名前の由来は囲碁のアタリから来ている様です。アーケードゲーム、家庭用ゲーム機の走りとなったすごい会社で、しかし倒産したり買収されたりで今はブランドだけが残っている状態だとか... それにしても未開封なので当たり前なのですが、このプロモパックは非常に状態が良いですね。ここまで反りが無い物は初めて見たってくらいです。...未使用で反りが限りなく少ないATARIプロモってこれマジですか!?
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まあ記事の為に泣く泣く開けるんですが。美しいですね。 ゲームが低年齢層向けであり、プロモも向こうでもよく使われていたカードなのでATARIプロモは状態の良いものが少ないんですよね~。 しかも海外版のホイルは海を超える際に湿度が大きく変動するために反りが起きやすいのですが、こちらはビニール+箱で保護されていたので殆ど工場出荷時のまま!開けた時に深呼吸もしておくべきでしたね。
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この2枚は日本でも人気が高いですね。特に初期イラスト・初期ホイルの「青銅の鎧/Bronze-arm Tribe」はこのATARIプロモにしか存在せず、レート的にも最上の青銅の鎧と言えるでしょう!
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...さてさてプロモで一通り盛り上がったところでですね。ゲームの方もご紹介したいと思います。色々と面白いです。 まずこのゲームについてですが、主人公は勝舞くんではなく裏面に写っていた彼になります。(初期設定では名前はトム)
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キャラデザにドラゴンボールの強い影響を感じますね。シナリオも完全オリジナルであり、大まかなストーリーは以下の通り。 “「コウハイ」である主人公は偉大なる「センパイ」デュエリストであった祖父からとある超レアカード(グレートホーン)を受け継ぎます。しかし、彼がそのカードをデッキに入れる前に、謎の男がそれを盗んでしまうのです。盗まれたカードを取り戻すため、主人公はいくつもの街や村を旅し、道中では沢山のデュエリストと決闘し、そしてプロになるためのトーナメントで謎の男を打ち負かし、レアカードを取り戻すのです。” 日本語の使い方が非常に独特なのですが、関係者にニンジャスレイヤーの方とかが居たんでしょうか...(困惑)Sempai Legendsを翻訳サイト等で直訳すると「先輩伝説」になって更に草です。 このゲームではジュニアデュエリストを「Kohai(コウハイ)」、シニアデュエリストを「Sempai(センパイ)」と呼ぶようです。海外版デュエマではセールスにおいても「日本で大ヒットを記録した~」といった表現が何度も繰り返し使用されており、徹底して日本的な要素をプッシュする方針だったようですね。(ちなみに日本のアニメの海外版では「Senpai」が普通に代名詞として使われているようです。) 肝心の内容についてですが、Youtubeに紹介動画がありました。 https://www.youtube.com/watch?v=xQzWyqMFUUQ 「セムパァ~イ↑レジェンド」で草生えますよ。と思ったら解説でもっと草が生えました。(字幕オン→自動翻訳で日本語字幕を表示できます。) 突っ込んでいくとキリがないので、個人的に特に気になった事柄をいくつかピックアップしてみます。 ・登場人物の顔グラフィックが酷い ....登場人物のグラフィックがマウスで手書きしたみたいなクオリティです。その他のグラフィックやクリーチャー達の出来はすこぶる良いので、これは海外特有のそういうセンスなんだなと納得していました。が、上の実況者さんによると「パッケージ詐欺乙w」「これを描いて給料を貰った奴が居るらしいぞ」という事らしいので、普通に酷いみたいですね。 ・カードを盗みに入った泥棒がNINJAの衣装を来ている いや確かに忍んでますけど.....こういう役回りは少し違うんじゃないですかね。 ・MEMPOの下はひげ面の外人顔のおっさん 普通にただの悪役じゃないですか!外国の方にとってNINJAってもっとCOOLなものじゃないんですか?この時代にはもうアメリカでもNARUTOが流行ってましたよね? ・立ち止まると主人公が腕組み 態度悪くないですか? ・主人公の立ち絵のドラゴンボール感がすごい 髪型と言い、ポーズと言い、今にもカードを投げ捨ててインファイトを始めそうです。 ・常に漂う既視感 街に出て対戦するのポケモンっぽいですね。マップのつくりもややポケモンの雰囲気がありますが、街間の移動の際はちょくちょくドラクエっぽくもあります。 ・原作キャラがほとんど出てこない モブとして一瞬写るだけです。(しかもアニメの切り抜き) とまあ、上の実況者の方が「私のプレイしたゲームの中でも特に最低」と評した様に、中々アレなゲームだった模様。海外のデュエマフォーラムでも「日本で発売されたGBAソフトの英語翻訳版は出ていないのか?Youtubeで動画を見たんだが、私が持ってるゲームとあまりにもクオリティに差がありすぎて、気分が悪くなったよ...」などと言われる始末。 ただデュエマファンとして見ると結構良いなと思うところがありまして、 ・デュエルしてる感は良い という点においてはとても評価できると思います。2003年に発売された日本版と比較すると、シチュエーションに合わせた舞台に対戦者が向かい合い、シールドが展開され、クリーチャーが実際に動いてバトルする、という対戦システムは非常に良いと思います。これは日本版の続編にも無く、海外版(実はこの後に3作も出ました)が日本語版より良いと言える数少ない要素ですね。
まとめ
という事で今回は新路線、「開封しながら解説」「ゲーム紹介」という二つの方向で記事を書いてみました。いかがでしたでしょうか。 ATARIプロモはmagiで販売していても結構人気があるなと感じるカードなのですが、先ほども書いた通り美品の物ってシングルでは全然手に入らないんですよね。なのでそれならゲームごと買ってみようか、と探してみたところ、これだけ酷評されていたにも関わらず、意外と在庫が見つからなかったという裏話があります。 あるにはあるのですが、思ったよりは安くなかったり、数も売っていなかったりと、ネットのレビューサイトでも概ね50~80点ほどを獲得していたりするので、もしかすると当時は結構売れていたゲームなのかもしれませんね。ゲームシステムはかなりしっかりしていますので、デュエルが好きなら全然良ゲーとも評価できるのかもしれません。 ゲームに関しては個人的には実際にプレイもしてみたかったのですが、残念ながらGBAも画面をキャプチャーする機材もなく、ひとまず断念...。どなたかゲーム実況者の方、格安でお譲りしますので日本語で実況していただけないでしょうか...。 ちなみに既にもう一本、ある検証も兼ねて続編を召喚しました。という事でこの紹介シリーズも続編を執筆予定です。なんと二作目ではあの白凰くんやNAC氏とデュエルできる模様!こうご期待...!?(需要あります???) magiで先輩伝説を探す!