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海外版デュエマの環境ってどうなってるの?海外版コレクターが調査してみた! | なず

皆さんこんにちは。海外版デュエマコレクターのなず(@snowfaily_dm)です。 海外ではデュエマ途中で打ち切りになってしまったゲームですが、今でも世界各国に根強いファンが居て(各国の複数のコミュニティでイベントも行われている)程です。 もちろん一大イベントとして大会も定期的に運営されており、会場を借りて対面、さらにはボードゲーム用のソフトを使用してのオンライン対戦と、公式のサポートが無い故の独自の進化を見せています! 今回はそんな海外の環境が日本とどの様な違い違いを持っているかについて書いていきたいと思います!

ルールの違い

デッキの構築に関しては殆ど日本語版と変わりありませんが、ただ一つ大きな違いが設けられています。それはデッキは40枚以上であれば何枚でも良いというルールです。 デッキの安定度の為にやはり40枚台で構築されることが多いのですが、このルールによりライブラリアウト周りの戦術が大きく影響を受けています。ライブラリアウトが強力になればデッキ枚数を増やし対策ができ、逆にデッキ枚数を増やす事により耐えるライブラリアウトを構築する事も可能です。 また、殿堂ルールは導入されないまま終了したので、規制カードはありません。つまりボルバルザークは4枚フル投入できます

カードプールの違い

海外ではDM-12で展開を終了(詳しくはこちら)しており、DM-13や一部のプロモーションカードがリリースされていません。その為、炎槍もなければ墳墓除けという概念も存在していません。後まで遊んでいた人からするとかなり懐かしい環境と言えます。 また、ネオブレインに代表されるように海外版では日本語版で強力すぎたカードが弱体化されており、特に同時期の日本語版で規制された水文明のカードは軒並み修正されています。(それでも水文明は強力だと評価されているのが恐ろしい物です) 変更があったカードは以下の通り。 機神装甲ヴァルボーグ→コスト5パワー6000に サイバー・ブレイン→ドロー枚数が2枚に(ネオブレイン) ディープ・オペレーション→「相手の場に3体以上クリーチャーがあれば3枚まで引く」 ストリーミング・シェイパー→コストが6に(サイキック・ヴィジョン) アクアン→コストが5に、表向きにする枚数が3枚に(エリアス) アストラル・リーフ→コスト6パワー5000に(アストラル・ネビューラ) ストームジャベリン・ワイバーン→パワー6000に、アンタップキラーの対象が光のみに 邪魂転生→ドロー枚数が破壊した1体につき1枚に ヘル・スラッシュ→7マナで墓地送り枚数が2枚に(フューチャー・スラッシュ) スケルトン・バイス→墓地に送るカードは相手が選択(コスト4のデモニック・バイス) 呪紋の化身→効果が自身がタップされている時のみ発動 ちなみにボルバルザークはノータッチでリリースされました。

環境の違い

ボルバルザークの圧倒的一強です。流石に海外版デュエマ終了の一因と言われているだけあります。が、流石にこれではゲームとしてあんまりなのでコミュニティ毎に独自の規制ルールが導入される事が多いです。そのコミュニティ内で議論を重ねてアップデートしていくイメージですね。 ボルバルザークは大体議論の余地なく禁止されます。 環境としてはドロマーとボルメテウスの二大コントロールと速攻がトップメタです。 その他のデッキとしては ・アルカディアス ・バーレスク ・イニシエート ・ブルーメルキス ・エールソニアス ・化身コン ・デスフェニックス ・ナーガ ・スターマン ・シータビート ・サバイバー ・ウェーブストライカー ・ライブラリアウト 等が人気の様ですね。GP、CS優勝の様に勝利があまり実利に結びつかない為か海外勢は基本的にエンジョイ勢の様です。なので基本的に皆さん好きなようにデッキを組んでいる様です。しかしボルコンはカジュアルでも人気のデッキの様ですね。

カード集め

海外では英語版のカードが標準とされている様です。それ+自国で入手しやすい言語を併用する事が多い様ですね。日本語版のカードは安価な代用カードに近い扱いですが、逆にアルトアートや日本にしか無いプロモを好んで使うプレイヤーもいる様で、独特の立ち位置にある様です。 もちろん英語のプロモーションカードは海外勢の方々にも大人気の様ですね!汎用カードのアルトアートなどはいくらあっても数が足りないので特にお気に入りのデッキに使うという方が多いようです。このあたりの感覚は日本に近いですね! あとは海外ならではの特色として、製造数の少ない聖拳編以降のカードがやたらと高い為そこは日本語版を使う人が多い様です。その典型的な例が《母なる大地/Soulswap》で、今や1枚1万円では足りないレベルのカード。デュエマ版ブラックロータスとも呼べる人気カードで、滅多に市場に出てこなくなってしまいました。 その他ではウインドアックス、スカイソード、べリックス、エターナル呪文等も同じく採用頻度の割に数が少ないので英語版は高価です。

海外で存在感のあるカード

さて、レシピの紹介でもしようかと思ったのですが海外環境ではいくつかのカードが日本と全く異なった評価を受けているのでそちらの方をご紹介したいと思います。構築の根本的な部分は日本も海外もそう変わりませんが、調整は環境に確実に影響を与えたことが判ります。

聖拳編のカード全部

デュエマにおけるハイパーインフレの象徴である聖拳編のカードはデッキ構築に欠かせないカード郡ですが、当時は人気が無かった為生産数が少なく稀少です。その為、後にも個別にご紹介しますが聖拳編のカードは全てレアであり存在感があります

ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン

場を整えれば確実に勝利できるという、コントロールの楽しさを体現したカードですが、海外でも日本と同じく人気です。ポルトガル以外の全言語で登場している為思い入れのあるプレイヤーも多いのではないでしょうか。

コーライル

日本では青単リーフやアクアンが流行していた為に活躍の場がありませんでしたが、それらのキーカードが軒並み弱体化された海外環境ではまさしく最強の除去カードと言えます。その実力は規制カードの候補リストに常に上がっている程。 海外でのコントロールの人気はこのカードに依るところも少なくないのではないかと思います。

エリアス

海外においてアクアンの代わりに登場したのがこのカードです。サイバーブレインもリーフも居ない海外環境ではリソースの価値が非常に高く、クリーチャー+最大3ドローという性能は破格だったりします。ポジションとしては日本語版のアクアンと殆ど同じの様ですね。

ミラージュ・マーメイド

エリアスと同じ様な理由で採用されるカードです。場に自分のサイバーロードがいれば3ドローという効果ですが、コーライルが強力である他に日本では1枚制限のエメラルが4枚採用できるからという理由から採用されています。ボルコンの要ですね。 ちなみにエメラルが4積みできる影響でコントロールに結構な耐性がついています。

サウザンド・スピア、地獄万力

どちらも代表的な全体除去カードです。速攻とペトローバへの対策としては1ターン早く打てるサウザンド・スピアが積まれる事が多いですが、自分のブラッディイヤリング等も焼いてしまいます。また、地獄万力にはプロモがある為、プレイヤーの好みによって使い分けられています。

バーストショットはレイジアーム、ゴンタ、エグゼドライブ等を止められない為あまり使われていない様です。

エターナル呪文

①数が少ない②非常に高価③そもそも売ってないの三重苦なカードです。特にエターナルソードはコントロールの華ですが、需要が高い故にやっぱり高価という地獄の様なカードですね。その為安価に手に入る日本語版を使用しているプレイヤーも多くみられます。 エターナルサンクチュアリはビートダウンに採用され、相手のコーライルを焼きながらギガホーンを出すといった使われ方をしています。シンプルに盤面差がつくので扱いやすいんですね。 エターナルゲートはコントロールにおける速攻対策で積まれ、エターナルガードはお馴染みコントロールの汎用除去札として積まれます。

宣教師べリックス、ストームクロウラー

マナ回収とブロッカーというとんでもない防御性能を持ったカード達です。いずれもコントロールに採用されるほか、べリックスはエールソニアスでっきにも採用されます。 自分のサウザンドスピアを回避出来る事からストームクロウラーの方がよく採用されている様ですね。 べリックスはDM-11のしかもレア枠な上、エールソニアスデッキに4枚必須であることから需要に対して供給が全く足りていない状態です。その為英語版は母なる大地に次いで非常に高値で取引されています。

デモニック・バイス、アークデラセルナ、サンフィスト

スケルトンバイスは海外ではランダムハンデスでは無くなりましたが、それでも4コストで2ハンデスという性能は脅威です。そこで捨てさせられる側がカードを選ぶという仕様を逆手に取り、アークでラセルナとサンフィストの価値が相対的に高まっています。 コミュニティによっては規制される事もあるデモニックバイスですが、これもレアである為それなりに高値で取引されています。

ロスト・チャージャー、フューチャー・スラッシュ

海外ではデッキ枚数に制限がない事からライブラリアウトは対策しやすい戦術ですが、何といっても相手のデッキを確認できるという点が頻繁に問題視されるカードです。なのでデッキの多様性を維持するためにデッキの上から墓地に置く処理にしたり、ロストチャージャーは自分にしか打てなくしたりされている様です。 ちなみに海外でのロストチャージャーにはプロモ仕様があり、これも非常に人気が高いカードですね。闇単色のブーストカードとしても採用されています。

母なる大地

海外版デュエマにおけるブラックロータスです。非常に汎用性が高い事から自然文明の必須カードであり、類似効果を持った代替カードも無く、例によって数が少ない為海外版のノーマルの中ではトップクラスのレアカードです。一時期はバジュラの倍近くで取引されていた事もありました。 これも安価な日本語版を使う方も多いようですが、他のカードとは異なり何故か英語版に拘っている方が多いような印象を受けますね。トレードの募集を見ると高確率でリストに載せられています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?日本とは少し異なったカードプールで遊ばれていた海外版デュエマですが、たった数枚のカードが違うだけでここまで環境が変わるものかと驚いています。 海外環境の特徴としてはやはり突出して強力なデッキが少ない量環境であるという印象が強いですね。(ボルバル以外) 以上、海外版環境についての記事でした! 海外版カードで遊んでみたい方はこちら!

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