海外版デュエマ聖拳編 DM10,11,12未開封BOXをコレクター目線で徹底解説 | なず
こんにちは!海外版デュエマコレクターのなず(@snowfaily_DM)です。 今回は聖拳編のパック解説になります。基本編のパックについてはこちら(https://magi.camp/blogs/833404504)、闘魂編のパックについてはこちら(https://magi.camp/blogs/1102205227)からご覧いただけます。 では前置きもそこそこにとっとと本編に行きましょう!御託は後からでいいのです!
DM-10 Shockwaves of the Shattered Rainbow
恐らくこのDM-10が海外で最も人気のある弾です!デュエマ史的に見ればカードパワーの大きな引き上げと多色カードが初登場したデュエマ転換の弾であり、日本においては7枚もの規制カードを輩出した伝説的パックであり、何より海外ではそれらが一枚も調整、規制されなかったのですから、それはもう海外でも究極の弾という扱いになるという訳ですね! さらにコレクター泣かせな事に、この頃のデュエマは既に下火(リリース以来ほぼ常に下火だった説もありますが)であり、生産数はかなり少なかったであろうと予測されています。実際に流通しているカードを見てもその数は非常に少なく、特にSowlswapこと母なる大地は海外で需要の高いカードの一枚であり、既に必要としている人の手に渡ってしまっている事から手放す人が少なく、パック産の海外版デュエマとしては最も入手困難なレアカードになります。MtGで言えばパワー9の様な扱いと言えるでしょうか。 もちろんDM-10と言えば母なる大地だけではありません。ボルバルザークは海外でも当然、というよりは規制されないままDM-12でデュエマ自体が終了した海外の方々にとっては他のどんなカードよりも「最強」のシンボルとされています。そう、海外でのボルバルは無調整なんです!海外ではDM-10以降はすべてのカードが日本語版と全く同じスペック、効果でリリースされており、生産数の少なさも相まって、DM-10以降の強カードが軒並み高値で取引されているゆえんになります。
海外では多色カードは種類も数も少なく何か特別感がある様で、マルチカラー(多色)=強い!といった様な扱いを受けている節があります。例えばアンコモンのスカイソードですら、時に1枚千円を超える価格で取引される程です。そういう訳で海外で今デュエマを楽しんでいる方々は安価で手に入る日本語版のカードを使うことも多いんだとか...。
一応ですがゴンタ、ウィンドアックス、タージマルの三枚はDM-10のデッキでも収録されているので、他の多色カードと比べるとそこそこ手に入りやすいのが幸いです...いや全然手に入りませんけど!?(セルフ突っ込み) 特にゴンタとウィンドアックスはボルバルその他赤緑のビートダウンによく採用されるからかあまり出てきませんね。どの海外コミュニティでもボルバルは基本的に禁止の措置が取られています。が、日本でも未だにボルバルブルーを組みたいという人が居る様に、海外でもボルバルはまず組みたい!という方が多いらしく、まあそういうこと、ですね。
ちなみに日本で美品の初期ボルバルが貴重なのと同じ理由で英語版ボルバルも美品は大変な貴重品だったりします。ボロボロの個体が本当に多いんですよね~何枚買った事やら...。
DM-11 Blast-O-Splosion of Gigantic Rage
DM-10の陰に隠れ意味ですが、この弾も普通にレアです。うっかり比較的手に入りやすい、とか書こうとしてしまいましたがDM-09以前と比べると価格も流通数もマジでレベチです。 DM-11と言えばエターナル呪文ですね!ここまで読んでくださった皆様ならお分かりですね?そうです、海外ではどれも4積みできます!
特にSRのエターナルソードはまさしくDM-11のトップレアで、海外でのボルコンRUB(Red bLue Black)コントロールや化身ループでよく使われています。海外の方のレシピを見る限りでは3,4積みされている事が多く、つまり海外版でこれらのデッキを組みたいなら最低3枚は集めろという地獄みたいなカードです。なので海外の方はこれまた日本語版のカードを使うことも少なくないんだとか。 その他の注目のカードとしては陰謀と計略の手、焦土と開拓の転変、ウェーブストライカー群くらいでしょうか?
どれも強力なカードですが、流石にスカイソード程の需要はありませんね。ウェーブストライカーは海外でも強力なデッキタイプですが能力の特性上専用デッキになるので集めるのは面倒ですが比較的揃えやすいです。(揃えやすいとは言っていない) あれですね、DM-10以降の汎用カード達がヤバすぎて感覚が麻痺してますね...。
DM-12 Thrash of the Hybrid Megacreatures
海外版デュエマ最後の弾です。これも相当生産数が少なかったのですが、DM-11よりもレアです。そして何より困るのが生産数に対してやっぱり5王は非常に人気が高い!という点です。それとクローンバイス。 特にデスフェニックスは海外でも大人気のカードです。「マルチカラーで、最初で最後の進化ボルテックスで、盾焼却効果持ち。おまけに対処すれば全ハンデス」というロマンは向こうでも健在の様ですね。これも全っっっ然出てこない海外版カードの一枚で、出てきてもボロボロであるか非常に高額です。こいつはこまった。 ボルメテウスよりも格段に別格の人気カードであると思われます。 それにしてもカードリストを見てみると、実用面ではさほど目立ったカードが無いように思えますね。コンボデッキ、テーマデッキにはもってこいなカードが殆どです。クローンバイスは海外コミュニティでは2枚制限にされていることが多く、揃えば強力なカード程度にまで実質的なパワーダウンを受けています。 この弾で入手に困りやすい汎用系カードといえばアークデラセルナくらいでしょうか?前回の記事(https://magi.camp/blogs/1102205227)でも解説した通り、Clanium Clamp(4コストのデモニックバイス)への警戒カードとして需要があるので、価格と入手難易度は結構高いですね。 個人的な見解としてはもしかするとこのカードに限っては実用でもなくコレクションでも無い需要があるかも?と考えています。アークデラセルナは「使わないかもしれないけど、一応4枚持っておきたいカード」である事はデュエプレが証明している通りで、それはリアルカードでも同じ事という事ではないでしょうか、といった感じです。実際のところどうなのかは存じ上げませんが。
まとめ
という事でこの第3回を持ちまして海外版デュエマパック編の解説は以上になります! いかがでしたでしょうか?この3回はパックについての基本的な情報について書かせていただきました。とりあえずこの3つの記事さえ読んでいれば海外版パックについての基本的な知識は十分でしょう!
最後にこの3回の総まとめとして、海外版のBOX及びシングルについては最低限これだけ抑えればオーケー!という表を作っておきました。これから海外版を集めたいという方はスクショして待ち受けにしておくと早く沼に沈めると思います! ・DM01-05はそこそこ手に入りやすい ・DM-06-09は結構レア ・DM-10-12はかなりレア ・英語版以外のDM-01、02は比較的手に入りやすい ・ただしポルトガルとスペインは幻レベル(偽物も多い) ・ドイツ、イタリアの06は結構レア ・フランス、スペイン、中国の06は沼 ・(これらの稀少度はまれに大量発掘が起こって覆る可能性があります) それでは皆様、次回はデッキ編でお会いしまししょう!