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海外版デュエマ基本編(DM01~DM05)未開封BOX徹底解説 | なず

Duel Masters Worldwide!

皆さん、デュエマしてますかー?\イエーイ!/なずです。

さて、今あなたがこうしてmagiマガジンをご覧になられているということは、少なからずデュエマの海外版カードをご存じである方とお見受けします。ただ殆どの方は「いくつか欲しいカードはあるけど、海外版ってよくわかんないんだよな~」と、どれくらい深い沼かが知れないので浅瀬で様子見をしていることでしょう。

是非一緒に浸かりましょう。

え?既に沼に全身どっぷりですって?ならばそれも良しです!一緒にデュエマ竜宮城を目指して潜っていこうではありませんか!

※一応注釈※

当記事を含むすべての記事は私個人が見聞きした情報を元に編集しています。また、海外でのデュエマはかなりマイナーな部類のカードゲームであった為に情報が少なく、現状で手に入る情報を元に推測していくしかないという側面があります。つまり、「現物の存在が確認されている」といった確実な情報以外は仮説の要素を多く含み、例えば「稀少とされていた言語が大量発掘によって全く稀少ではなくなった」といったように、何かのきっかけで定説が覆ることがこれから何度も起きるだろうと考えられます。

ですので古代遺跡の壁画でも解読するかの様に、そこも含めて海外版の魅力のひとつだと思って頂ければと...

ということでですね。「これ間違ってるだろ!」とか「こんなの見つけたよ!」といったご意見等ありましたらどんどんご連絡ください!今がまさにデュエマの大開拓、"新時代"でございます!

前置きが長くなってしまいましたね。それでは本編をどうぞ!

DM-01:Base Set

すべてはここから始まった。みなさんご存じの第一弾です。海外版がリリースされた英語、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、中国、ポルトガルの全ての言語に存在します。(各言語についての大まかな説明はmagi社長のこちらの記事をご確認ください。)

海外版デュエルマスターズの言語別希少性について | magi社長

サイバーブレインの調整版であるネオブレインは、もともとは海外用に調整されたカードとして有名ですね。日本では書籍付録カードとしてリリースされました。

入手難易度としてはスペイン、ポルトガル語版以外はかなり低い部類になります。特にフランス語版は何度も大量発掘が起きており、聞いたところによると「マジで売れなかった」らしいです。EUでの展開の足掛かりであったであろう点を考慮すると、おそらくドイツ、フランス、イタリア語版は同じ数が刷られ、売れなかったフランス語版は大量に在庫が残り、後の02、04、06の製造数に強く影響があったものとみられます。

スペイン、ポルトガルについては「現状」では非常に希少価値が高いです。両国ともDMに限らずカードの偽装品が非常に多く、現地の方々も「それが偽物であるとは思いもしなかった」レベルで一般的に流通しており、安く手に入る偽物が本物を駆逐してしまった結果として生産数の低下に繋がったと考えています。

ただもう一つの可能性として、「数は刷ったが余りにも売れなさすぎ、また現状発掘も起きていない」説を考慮することができます。中国語版もかつてはかなりの希少言語でしたが、2019年の末に01と02が大量に発掘され、今では最も安く手に入るDM-01として流通するに至りました。2019年では確か一箱3万円ほどだったと記憶しています。(現在は3000~5000円程)

尚、中国語版とポルトガル語版はパッケージが日本の物と同じ仕様になっています。また、メキシコでもスペイン語版が発売されていた様で、ポルトガル語版は日本語版パッケージで紙質からしてアメリカ製(スペイン流通版は海外版パッケージのUK製)と、非常に沼なレアアイテムとなっております。

(この一文の情報はデュエマコレクター様 @tmgkn_dmcollect のご協力のもと掲載させていただきました。)

DM-02:Evo-Crushinators of Doom

デュエルマスターズというゲームを格段に面白く進化させた第二弾。DM-01と同じく全言語に存在します。(メキシコ流通のスペイン語版については未確認)

DM-01は基本セットというだけあり、わりとお手頃価格で手に入りやすいのですが02の未開封BOXは何故かあまり見かけません。ふたつ牙、クリスタルパラディンなどのSRが充実しており、コモンカードもゼリーワーム、ラブエルフィン、ランサーと強いカードが手に入りやすかった事からよく売れていたのかもしれません。

全60種でハズレが少なく、海外版は一箱240枚入りなので箱買いがおすすめです。ほとんどの場合でC、UCがそれぞれ4~7枚揃います。開封、実用の両方の面でクラシック入門にばっちりの弾と言えるでしょう!

DM-03:Rampage of the Super Warriors

01と02がデュエマの基本形を形作った弾だとしたら、03はゲームの奥行きを作った弾と言えるでしょう!個性的なカードが多く、深緑の魔方陣、スナイプモスキート、ストリーミングシェイパー、ガルカーゴドラゴン等と「癖はあるけど代わりの利かないカード」が多数収録されています。

この様にクラシックでは欠かせないカードはたくさんあるのですが、残念ながら海外では英語版のみ発売され、その他ヨーロッパ等ではリリースされませんでした。有用なカードもある一方で使い方が分かりにくい、挑戦的すぎるカードが多かったことから玄人向けすぎたのかもしれませんね。一応ですがごく一部のカードが構築済みデッキに収録されています。

ちなみに海外ではデッキ版でもカードのシンボルマークとナンバーが通常弾のままになっています。つまり言語によっては存在しないナンバーのカードが多数存在している扱いに...。たぶん修正するだけの手間に意義を感じなかったか、売れ行きが良ければ03、05もBOXで出すつもりだったのかも?

DM-04:Shadowclash of Blinding Night

英語、イタリア、ドイツ、フランス、スペイン語版が存在します。後者になる程入手が困難です。中国語版は06は発売されていますが、04は今のところ存在していない説が有力です。(フレーバーにはバロムが登場しているのですが...)

海外版デュエマは弾数が後になるほど生産数が少なくなる傾向がありますが、DM-04に限っては02と同じか、それ以上に生産された可能性があります。ボックス、シングルを探すと02の方が見つかりにくいんですよね。 ただ、02ほど扱いやすいカードが少なかったためにあまり売れず、結果としてボックスが多く現存することになった可能性もあります。 そうだとすれば後から展開された中国語版で04が飛ばされた理由に少し通じているかもしれません。

海外ではバロム、アルカディアスは日本ほど人気が無いようです。やはりコロコロコミックの存在はセールス面で多大な影響があり、個人的にはこれが海外で流行らなかった大きな要因であると考えています。

その他海外版DM-04の特色としては、イタリア語版がやたら簡単に手に入ることでしょうか。私がネット上で把握していた在庫だけでも少なくとも60BOX近くが残っており、そのうちのほとんどが日本に輸入されたと思われます。他には海外に出向いて直接買い付けてきた方も居りまして、探せばまだまだ出てきそうな予感がありますね。

フランス語版はかつては非常に入手が困難でしたが、2020年の1月に02と一緒に各15BOXほどが発掘され国内で流通しました。一見すると中国語版01、02と似たようなパターンですが、やはりこれ以降は出ておらず何かの偶然だった可能性もあります。ここが海外版BOXの難しいところですね。スペイン語版やポルトガル語版も、何かの拍子に大量に出てくるかも?

ちなみに開封目的としても優良な弾で、期待値的にはバロムが3/5、アルカディアスが5/5の確率で当たります。ノーマルもサリエスや汽車男などが4枚揃いやすいので、02と合わせて一箱づつは剥きたいですね。

余談ですが少なくともEU版は一箱当たりのホイルの枚数にバラつきがあり、一箱でアルカディアスが3枚当たる事もあります。(英語版は検証不足です。どなたか大量開封されましたら情報提供お願いします...)

DM-05:Survivors of the Megapocalypse

DM-03と同じく、海外では英語版でしか発売されなかった弾です。グラディアンとシリウスをはじめホイル陣には人気カードが目白押し、ノーマルもサーファー、サイフォスと03よりは断然売れそうな弾ではあるのですが...。

クラシック基本編(01~05弾)で大会レベルのデッキを組むと、大体01,02,04で事足りる面は確かにあるんですよね。前述のサーファー、サイフォスも構築済みデッキに収録されていますし、遊べるっちゃ遊べると。

ちなみにですがブレイズザウルス、スマッシュホーンをはじめDM-05に収録されたサバイバー群は一度もデッキに再録されていないので、ヨーロッパの人達はサバイバーを組む時にDM-06のカードしか使えないという苦行っぷりです。一応EU圏にも英語版が流通していた痕跡がありますが、DMのメインターゲット層が子供であった事を考えると英語版のカードはあまり好まれてなかっただろうと思います。

まとめ

さて今回は一本目の記事ということで、デュエマクラシック基本編にあたるDM01から05までをご紹介させていただきました!

それにしても改めてこうやって情報を纏めてみると、DM-12(ペガサスとかデスフェニの弾)まで展開したアメリカに比べて、ヨーロッパその他各地域での展開は中々に厳しいものがあったのだと感じますね。

EU版で03と05が発売されなかった理由は定かではありませんが、英語版、EU版のDM-01~04が両方とも2004年に展開されていた点から考えると、少なくとも03に関してはEU版は初めから出すつもりが無かったのではないかと思われます。英語版では3月から2,3か月に1弾のペースで発売されたようですが、各言語での発売日が解ればもう少し正確な推測ができるかもしれません。(ど、どこを探せば書いてあるんだろう...)

あとは次回の闘魂編で詳しく書く予定ですが、特にDM-01、02の売り上げを元にその後のパックの生産数を調整していったものと思われます!

ということで今回はここまで! まだまだ深い海外版沼!これからもどんどん潜っていきたいと思います!

ではまた次回~

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