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海外版デュエマの未開封ボックスについて!製造国は?封入率は?コレクターが徹底考察してみた! | なず

デュエルマスターズの海外版BOXには2つの種類が存在する事が知られており、ひとつは①日本においても覚醒編まで採用されていた「1パック5枚入り×24パック」の形式と、もうひとつは②アメリカ及びEUの大半の地域で採用されていた「1パック10枚入り×24パック」の形式である。①に関しては日本製及びアメリカ製で、海外版においても当時の日本語版BOXと同様の封入率であったが、②の「1パック10枚入り×24パック」形式は海外独自の日本語版とは全く異なった封入率となっている。 今回はこの海外版BOXの封入率に関して、海外版デュエマのヘヴィなコレクターであり少なくとも50箱は海外版BOXを開封してきた筆者(@snowfaily_DM)が、これまでの経験をもとに徹底考察していく。尚、アメリカ製のBOXについてはまとまった数を一度に開封したデータが無い為、EU版に比べると情報の信憑性はやや劣るという事をあらかじめお詫びさせて頂く。

海外版BOXの言語と種類

まず初めに基礎知識として、現在存在が確認されている各言語と製造国について知っておいて頂きたい。

日本語版(日本・アメリカ製)

お馴染みデュエルマスターズの日本語版にも、日本製・アメリカ製の2つが存在する。 基本的には日本にて製造されているが、DM-01とDM-14の初期生産分、転生編のハーフデッキ各種がアメリカ製造となる。これらの紙質やインクの質感は明らかに日本製の物と異なり、当時から違和感を持っていた方も多いのではないだろうか。 海外版のカードの真贋を判別したいとき、これらの日本語版カードを用意しておけばアメリカ製造の物については判別が容易となる。ストレージで海外版のカードを見つけた際や、これから海外版に手を出したい初心者の方は覚えておくと良いだろう。

英語版(アメリカ製)

英語版BOXのカードはすべてアメリカ製となっている。アメリカ国内で流通したカードとして日本語表記の海外版カードであるY0プロモが存在するが、これに関しては同時期の日本語のプロモカードと同じ質感であるために日本製と思われる。 また、同じく英語が公用語であるイギリスで流通したBOXも今のところ英語版のみが確認されているが、例外的にヨーロッパのシリアルのおまけとして流通したKellogg'sプロモのみがイギリス製造の英語版のカードとなっている。

ドイツ・イタリア・フランス語版(推定イギリス製)

呼びやすいので筆者もうっかりEU版と言ってしまいがちであるが、正確にはイギリス製造のEU言語版」である。これらの未開封BOXは裏面に記された識別コードからイギリス製造と言われているが、異なる紙質の物が混在しており実際の所カードがどこで印刷されたのかまでは判かっていない。しかし、ホイルの封入位置から少なくともパックへの封入作業はイギリスで行われたようである。

スペイン語版(アメリカ製)

スペイン語表記の物は発見数が非常に少ない為にまだ謎多き存在であるが、スペインで流通したバージョンと、かつてスペインの植民地であったが故に同じくスペイン語が公用語となっているメキシコで流通したバージョンの2種類が確認されている。 どちらもアメリカ製であるがスペイン流通版は①の日本語版仕様のパッケージ、メキシコ流通版は②の海外版仕様のパッケージとなっており、同じ言語であるにも関わらず異なる仕様で製造された理由は不明である。

ポルトガル語版

現在最も稀少な言語であるポルトガル語版であるが、アメリカ製であると言われている。パッケージは①の日本語版仕様。

中国語版

海外版としては上記のいずれとも異なり、海外版BOXで唯一の日本製である。パッケージも同様に①の日本語版仕様であり、品質も封入率も日本語版と同様の様だ。

おまけ:韓国語版(Duel Legend)

いずれの製品にもはっきりとMADE IN KOREAと記載されている。紙質やインクの色合いは日本の物に近い。

①日本語版仕様のBOXの封入率

日本語版仕様のBOXの封入率はひと箱当たりSRが1~2、VRが3~4、Rが10~13枚となっており、覚醒編以前の日本語版BOXと同様である。

②海外版仕様のBOXの封入率

海外版仕様のBOXは平均してひと箱当たりSRが2~4、VRが4~7、Rが24枚封入されており、SRが3、VRが5~6枚というパターンが最も多い。SRはそれぞれ違うカードが封入されているが、VRは被ることも多い。当たったVR7枚の内、実に3枚ものアルカディアスが当たったというケースもあった。 英語版の開封についてはまだサンプルが少ないので不明点も多い。もし同じ弾のBOXがまとまった数手に入るような機会があれば、ぜひ検証してみたい。 海外版仕様のBOX独自の仕様として、各パックに1枚ずつパズルカードが先頭に封入されており、ほとんどの場合でカードを表にしてみた時に先頭がレアで固定、ホイルカードが2枚目に封入されている。しかし、英語版のBOXではこれに当てはまらないパターンがある様だ。英語版についてはサンプル数がまだまだ少ない為要検証である。 また、少なくともイギリス製造のEU言語版BOXでは時折封入率が偏ったケースが報告されている。私自身もそういった箱に当たった事があるが、そういった偏り箱に当たる確率は今のところ3%程度であると思われる。最もこれは私が購入してきたBOXのうち発生が確認された割合であり、正確な数値ではない事を併せて記しておく。この3%程度という数値は仕様にしては小さい数値であるが、DM-01と04のふたつの弾で確認された事からイギリスの工場独自の製造工程に起因している可能性もある。また同じくイギリスで製造された 尚、アメリカ製造のBOXでもかなりの数を開封すれば同じ現象が発生するケースを検証できていないため、これがイギリス製造のEU言語版独自の仕様であるかは不明である。しかし、ドイツ、イタリア、フランス語版のエラーカードを入手する機会が比較的多いことから、今のところは工場側に問題があった説が強いと、個人的にはそう考えている。 確認された偏り箱のパターンは以下である。 ・SR3枚、VR7枚(フランス語版DM-01) ・SR1枚、VR5枚(フランス語版DM-01) ・SR3枚、VR9枚(フランス語版DM-04) ・SR3枚、VR3枚(フランス語案DM-04) ・SR4枚、VR8枚(イタリア語版DM-04) フランス語版のケースが多いのは単にサンプル数が多かったというだけであり、製造工場が同じである以上言語別にエラーが発生しているとは考えづらい。 そしてこれらの偏りについては一応ある程度の法則性を見出せる。それは一つの箱が偏った時、もう一つその影響を受けて偏った箱が存在しているという事だ。この事から恐らくロット単位でのホイルの総数は変わらないと思われる。実際に5箱単位で同じボ弾のBOXを開けていくと、SRが3枚の箱が3、SR4枚の箱が1、SR2枚の箱が1といった割合に落ち着くことが多く、この振れ幅を作る工程で何らかのミスが起きていた可能性が高い。これは別途記事を書く予定だが、この頃のイギリスでの製造は人為的にも機械的にもあまり完璧とは言えない体制だった物と思われる。それ故、エラー箱やエラーカードが多くなってしまっているのではないだろうか。

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