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あゝ何と深き沼の世界!海外版デュエマのエラーカードについて | なず

みなさんこんにちは!海外版コレクターのなず(@snowfaily_dm)です。 この海外版デュエマガジンもひと夏を超えましたね。ここの所のレアカードの高騰も収まってきたので海外版デュエマも過疎ってくるかなぁと考えていたのですが、まさか9月の終わりになってですね、 どんっ!!!

商品はこちら ここにきて高騰の波が来るとは全く予想していませんでしたね...。海外版デュエマも、意外とコレクターの方に注目されてたんですねぇ~。 という事でですね。そんなタイミングで近々Twitter上でエラーカードの祭典的なイベントが開催されると聞いてですね、これは丁度いいと海外版デュエマのエラーカードについて今回は書いてみようと思います。 思ったより見つかりました。

さて海外版デュエマにおけるエラーカードについてですが、エラーの出現率は日本語版の物よりも高いですね。日本語版だと枠ずれですら結構珍しかったりするんですが、海外版、特にEU(イギリス)製のカードではそこそこ見かけます。「ちょっと寄ってる?」位だとザラにある、というレベルですね。これはEU工場は新設されたものであり、本国アメリカの工場よりも従業員が作業に不慣れだった為では無いかと考えています。

エラーカード枠ズレ編

まずは「枠ズレ:少」程度と判定したカード達をご覧ください。死の宣告がドイツで、他はフランス語版です。EU製のカードではこの程度のズレが頻繁に見られます。右下2枚の一角魚、テレポーテーションはそれぞれ上と下に少しだけ寄っていますが、おそらくこれ位のズレであれば検品等ではじいていなかったのではないか?と思えるほど出てきます。ですので写真の死の宣告やテレポーテーション程度のズレではあまり付加価値が無いのでは無いかと思っています。

ちなみに枠ズレエラーの例では縦にズレている個体が殆どです。これは他のTCGでも同じ傾向なのではないでしょうか?恐らく、裁断機にセットする際には横にはガイドがついている為、作業工程的に横にはズレにくいのではないかと考えています。そういう意味では写真のトールの様に横方向にもズレているのは珍しいですね。印刷か裁断か、どちらの工程でズレたかは不明です。

お次は「枠ズレ:中」レベルのカードです。これくらいになるとインパクトがあって良いですね。いずれもフランス語になります。ドイツ、イタリア、フランスとEU製のBOXは結構な量を開けてきましたが、何故かフランス語版にはエラーが多い傾向にありますね。理由は全く分かりません。いずれも同じ工場で製造されていた筈ですし、言語ごとに機械を使い分けていたとも考えづらいですし、DM-01,02,04の各段で同じ傾向が見られるため慣れの問題でも無さそうです。あとは考えられるのは納期くらいでしょうか...。

この印刷ズレはホイルにも起きています。こちらは全てドイツ語版ですね。下の3枚は全て同じズレ方をしているので、スーパーレアとベリーレアが同じシートに印刷されていた事が解ります。もう少しズレていれば、すなわち「枠ズレ:大」レベルであればエラカフェスに出したかったですね~。惜しいです。 ホイルのエラーカードについてはホイルの印刷数自体がノーマルよりもずっと少ないので、これはこれで稀少ではあると思われます。

しかしエラーカードに求められるのはその希少性よりも混沌としたロマン!そこそこにズレたホイルよりは大きくずれたノーマルの方が見ごたえがあるかと思います。なので「枠ズレ:大」のカードについては後日Twitterでお披露目という事で...

エラーカード巻き込まれ編

こちらは封入時にパックに巻き込まれてしまったカードです(左からドイツ・イタリア・フランス)。跡の形状は異なりますが、日本でも時々見かけるエラーですね。これもEU製のカードに多い、というかアメリカ製のカードでは今のところ見たことが無いですね。DMの製造工程については謎が多くハッキリしない部分も多いのですが、これについては明確な理由が挙げられます。

上の写真はそれぞれEU製(左)、US製(右)の未開封パックです。カードを限界まで下側にずらし、その上にカードを載せてみました...写真を見ただけでピンと来た方は流石です!

パックの上部分に注目すると、US版の未開封パックはカードの上の空間に余裕がある事が見て取れます。つまりカードを封入しパックを圧着する際、EU版はカードの位置によりシビアである為にエラーが起きやすいという事ですね。余談ですがEU版のパックの方が空気が入りにくい為初期反りが少ないという隠れメリットはあったりします。

ちなみにこのエラーも何故かフランス語版に顕著で、スーパーレア等にすらエラーが起きていたりします。やめてくれよ...(絶望) この巻き込まれエラーはぱっと見のインパクトが薄いからか、パック跡エラーは他TCGでもあまり人気が無い印象ですね!

字ズレ・ホイルズレは存在する?

他TCGでエラーカードと言えば、遊戯王の字ズレとホイルズレは王道の人気エラーですね!デュエマでは箔押し文字のカードが遊戯王程多くは無いのですが、多少のズレがある個体を確認しています。

写真のギガべロスは微ズレ程度ですが、以前には下の枠にかかる程度の箔押しズレエラーをヴァルボーグとギリエルで確認しています。しかし、ヴァルボーグは未開封パックから回収した個体すべてに同様のズレがあったので、1枚ズレている個体があれば最低15枚は同じ様にズレている個体がある事になります。遊戯王であれば1枚のシートに何種類ものカードを印刷しますが、デュエマの箔押しはプロモという性質上同じカードだけを印刷していたと思われるので、仮に箔押しエラーが起きてもカード単位での稀少度は自動的に低くなると思われます。 しかし、プロモパックは透明なパックに封入されるので、出荷前に問題を発見しやすいのでエラー自体は稀少かもしれません。大きくズレていたり、箔押し無しのエラーを見つけたらすかさず入手しましょう! ただしネームレスについては一般的な手法を用いて偽装が可能なので要注意です。打刻跡ももちろんですが、海外版デュエマの箔押しはネームとパワーとプロモマークを同時に打刻しているので、何処か一か所だけ奇麗に消えているのは不自然だと覚えておけば良いかと思います。 余談ですが、箔押しの一部が欠けているエラーも時々見られます。 ホイル周りのエラーについては今のところ未確認です。デュエマのホイルズレ自体殆ど聞いた事がありませんし、ホイルの印刷方式が他のTCGとは異なっているのでは無いかと考えています。

エラーカードの出現頻度はどれくらい?

今回の記事の為に掘り出したエラーカードは84枚でした。殆どが未開封BOXから入手したものになります。手元に残っている自引きしたSRと今までに手放した枚数をざっと数えたところ250枚程だったので、ひと箱あたりSRが3枚で計算すると大体83BOX開封して...83BOX!?マ!? 失礼いたしました。83BOXほど開封していた様です。ひと箱にカードが240枚入っていると言う事は母数は19920枚、エラーカードの枚数が84枚なので何らかのエラーカードの出現率は237枚に1枚という計算になります。これは丁度1箱開けたら1枚は入っている程度の数字ですが、体感的にはエラーカードは特定のBOXやロットに固まって入っていることが多いですね。もちろん軽微なエラーを含めるともう少し割合が増えます。 カードショップで言えばストレージを1つ漁れば2枚くらいは出てくる割合だと考えると、やはりEU版のエラー率は高いと判断できますね。 US製のカードについてはあまりBOXを開けておらず、バラで入手したものが多いので何とも言えませんが、3200枚ほど所有している中「枠ズレ:中」のカードが2枚しか無かったので1600枚に1枚、確立にして0.06%程になります。海外製であれば割とこんなものでは無いかと思います。(EU製では0.4%)

おわりに

いかがでしたでしょうか?デュエマのエラーカードといえばかなり珍しい、重度の物となるともっともっと珍しいという印象がありますが、海外版だと日本語版よりは入手しやすかったりします!他のTCGでも海外製の物の方がエラーが多いというのは共通認識でしたが、こうなるとやはり日本語版デュエマの品質管理はかんりレベルが高いのだと感じますね~。流出品もかなり少ないですし。 エラーカードに関しては偶然の産物であるので調査の対象外でありましたが、こうして調べてみるとちょっと集めてみたくなりますね。沼が深すぎますが! それでは皆さん、次回の海外版デュエマガジンでお会いしましょう! ☆★☆★☆いつもの☆★☆★☆

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